弥六の干し芋

干し芋の品種

現在、栽培加工する品種は「紅はるか」と「シルクスイート」です。

紅はるか」は、2010年に登場した新しい品種ですが、その美味しさで瞬く間に「干し芋の主役」になりました。
しっとりとした柔らかさに、濃厚でも後味がスッキリとした独特な甘さ。そして、ほのかに紅味掛かった黄金色に輝く姿。
この美味しさを極限まで引き出すよう、一つ一つ加工して行きます。

シルクスイート」は、その名の通り「シルクのような繊細な食感」が特徴の新しい品種。
とても柔らかな食感にスッキリした甘さで、まさに「上質」という言葉がピッタリと合う品種です。その柔らかさで干し芋への加工も、とても手間が掛かります。
しかし、その手間の分だけ美味しさも上質さも一味違う感動を味わって頂けると思います。

平干し(紅はるか)
丸干し(紅はるか)
平干し(シルクスイート)
丸干し(シルクスイート)

「干し芋」と言えば、平干し芋を思い出される方は多いです。
単に原料芋をスライスして並べて乾燥させただけ・・・というイメージを持たれる方も多いと思います。しかし、簡単そうに見えるからこそ「奥が深い」ということも真実。

●苗の植え付け時期から土作り、肥料、日照時間、雑草対策
●収穫後は糖化を進める湿度・温度の管理と貯蔵環境
●加工時には、蒸かす温度と時間のタイミング
●芋の選別から皮むきの方向、スライスの角度、並べる手際の良さ
●乾燥時間の温度・湿度管理
●仕上げの天日干し
・・・など、「何をどうすれば今年のお芋が一番美味しくなるか?」を常に考えて平干し芋を作ります。

ほしいも屋 弥六の「平干し芋」には、干し芋の美味しさを追求して来た長い歴史も詰まっています。シンプルな形に凝縮された美味しさをお楽しみください。

独特な風味に贅沢な食感から「丸干しファン」が年々増加しています。
時間を掛けて甘さが凝縮されるので、「濃厚で上質なスイーツ」とも形容されます。

弥六では、収穫から選別する際にかたちや大きさから「丸干し用」の原料芋を厳選します。乾燥作業までは平干し芋と同じ工程ですが、乾燥時間はじっくりと時間を掛けて仕上げて行きます。そして、最後は昔ながらの天日干し仕上げを行います。
自然の恵みである太陽の光が、丸干し芋・平干し芋とお芋の澱粉にさらに深い甘さ、そして黄金色の輝きに深みを与え、至極の仕上がりになります。
ご贈答用にも喜ばれる逸品を、ぜひご賞味ください。

平干し
平干し
丸干し
丸干し

干し芋の白い粉の正体

干し芋の表面に白い粉が付く場合があります。
この白い粉の正体は、お芋に含まれる澱粉(でんぷん)が糖化し表面に浮き出て来たものです。粉になった単なる糖分ですので、食べても害はなく安全です。

しかし、保存方法によっては「白いカビ」の場合がごく稀にあります。
見分けるポイントは、一カ所に点のような状態で発生している場合はカビの可能性が大きいので、ご注意ください。

干し芋の表面にまんべんなく粉のように広がっているのは澱粉(でんぷん)で安全。一カ所に固まって斑点のようになっているのはカビです。

干し芋の白い粉の正体

美味しい保存方法

一度開封した場合は密閉して10℃以下の冷温で保存してください。(冷蔵庫)
お薦めは、一つ一つをラップで包んで冷蔵庫で保存。この状態なら冷凍保存しても美味しさも保持出来ます。しかし、美味しい旬の時期に1か月程度で食べ切って頂くのが生産者としては嬉しい干し芋の食べ方です。

【賞味期限】
冷蔵保存の場合は約30日 
冷凍保存の場合は約3ヶ月

【保存方法】
未開封で常温の場合は、直射日光・高温多湿を避けて涼しい場所で保存してください。
開封後は冷蔵庫(10℃以下)で保存し、なるべくお早めにお召し上がりください。
冷凍庫で長期保管される場合は、一つ一つラップで包み冷凍庫(-10℃)での保管をお願いします。

美味しい食べ方

最もお薦めするのは、「そのまま食べて頂くこと」
濃厚な甘さ、芳醇な風味、食物繊維の舌触りと食感、お芋の独特の香り。
「干し芋」の美味しさを五感で感じて、感動して頂けるのが生産者としての喜びであり、1年の苦労が報われる瞬間です。

オーブントースターでこんがり表面を炙っていただくのも美味です。
干し芋を炙ると焼き芋とは、また違ったお芋の香りが楽しめます。そして、カリカリとした歯ごたえの次は、ねっとりとした甘さがお口の中に広がります。この「お芋を食べることの幸せを感じる」瞬間を体験してください。

お好みでバターを塗るなど、ほのかな塩味をアクセントに加える食べ方も「スイーツ」と呼ぶに相応しい風味になります。

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